<Header>
<Author: 宋之問>
<Title: 奉和幸長安故城未央宮應制>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 「長安の故城の未央宮に幸す」に 和し奉る 應制>
<BookPage: 276>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 2, 4>
<End Header>
<Poem>
漢王未息戰，
蕭相乃營宮。
壯麗一朝盡，
威靈千載空。
皇明悵前跡，
置酒宴羣公。
寒輕綵仗外，
春發幔城中。
樂思回斜日，
歌詞繼大風。
今朝天子貴，
不假叔孫通。
<End Poem>
<Translation>
漢の高祖がまだ天下を統一したばかりで各地に叛亂が勃發しているとき、宰相の蕭何が長安の都の建設に從事し、まず長樂宮をつ くったが、これは簡素なものだった。つづいて、ここに未央宮を造營しにかかった。＄周匝二十里九十五歩、街道の周回七十里、臺閣四十三所、宮門闊すべて九十五という豪勢なも のだったので、高祖がびっくりしてしまい、 その度を過ぎたのをとがめ、天下はまだ安定 していないじゃないかといった。蕭何は、 「天下が安定していないからこそ宮室を造營する必要がある。天子は四海をもって家とな すので、壯麗でなければ威光を重くすること ができない。また後世これ以上のことをしな くてもいいようにしておく」という意味のことを述べた。＄それで高祖もやっと納得してよろこんだという。しかし、その壯麗さも一朝にしてほろんで跡方もなく、その威光の重々しさも消えさって、むなしく千年の歳月が流れた。
今上陛下は、この遺跡を訪うて古をいたむ御心になりたまい、交武百官に酒宴をたもうて鬱氣を散ぜしめたもうた。五色の總などで飾った儀仗の隊列は、まことに目もあやに輝いて、そとの寒氣もゆるんだようだし、幔幕を張りめぐらしたなかには早くも春めいた氣分がみなぎっている。大いにうち興じているうちに夕日がかたむきかけてきた。できるものならまねき返したい。陛下の御製は、まことにりっぱなもので、漢の高祖の大風の歌につぐ傑作である。もっとも高祖は野武士山賤のような群臣にとりまかれ、亂暴狼藉なのに閉日され、禮法の大家叔孫通が宮中酒宴のこまかい禮儀を制定してから、やっとこれをしずめることができ、高祖は、今日はじめて皇帝の貴いことがわかったと述懐されたそうだ。しかし、わが朝廷には、そんな無禮な無教養のともがらはいないので、天子の貴さは自然にありがたくみんなの心に銘じている。
<End Translation>
<Formatted Translation>
漢の高祖がまだ天下を統一したばかりで各地に叛亂が勃發しているとき、
宰相の蕭何が長安の都の建設に從事し、
まず長樂宮をつ くったが、これは簡素なものだった。つづいて、ここに未央宮を造營しにかかった。＄周匝二十里九十五歩、街道の周回七十里、臺閣四十三所、宮門闊すべて九十五という豪勢なも のだったので、高祖がびっくりしてしまい、 その度を過ぎたのをとがめ、天下はまだ安定 していないじゃないかといった。蕭何は、 「天下が安定していないからこそ宮室を造營する必要がある。天子は四海をもって家となすので、壯麗でなければ威光を重くすることができない。また後世これ以上のことをしな くてもいいようにしておく」という意味のことを述べた。＄
それで高祖もやっと納得してよろこんだという。しかし、その壯麗さも一朝にしてほろんで跡方もなく、その威光の重々しさも消えさって、むなしく千年の歳月が流れた。
今上陛下は、この遺跡を訪うて古をいたむ御心になりたまい、
交武百官に酒宴をたもうて鬱氣を散ぜしめたもうた。
五色の總などで飾った儀仗の隊列は、まことに目もあやに輝いて、
そとの寒氣もゆるんだようだし、
幔幕を張りめぐらしたなかには早くも春めいた氣分がみなぎっている。
大いにうち興じているうちに夕日がかたむきかけてきた。
できるものならまねき返したい。
陛下の御製は、まことにりっぱなもので、漢の高祖の大風の歌につぐ傑作である。
もっとも高祖は野武士山賤のような群臣にとりまかれ、亂暴狼藉なのに閉日され、禮法の大家叔孫通が宮中酒宴のこまかい禮儀を制定してから、やっとこれをしずめることができ、
高祖は、今日はじめて皇帝の貴いことがわかったと述懐されたそうだ。
しかし、わが朝廷には、そんな無禮な無教養のともがらはいないので、
天子の貴さは自然にありがたくみんなの心に銘じている。
<End Formatted Translation>